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― 西洋古典原論 ―


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Author:兎狐
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    -IM 副詞
    はじめに
    -IM 副詞は Gildersleeve (G. §91) で古典期の使用例として31例しか挙げられていないが、Oxford Latin Dictionary から拾い上げた -im 副詞の数は、実にその6倍以上の191例に上る。Leumann (§389) でも41例に止まるが、こちらはシステマティックに説明されており、単に列挙するだけの G. とはその有用性において雲泥の差がある。ここでは、Leumann とは別に-IM 副詞の規則をまとめておきたい。


    1. -IM 接尾辞の由来
    不変化語末の -IM は副詞接尾辞化したが、もとは i- 語幹名詞の単数対格語尾である (G. §37, 3)。その語尾は、古典期には完全に -em に移行したが、vīs (vim) 「力」や sitis (sitim) 「渇」などいくつかの名詞においては -im の形を保存している (G. 57, 1)。対格の用法は、副詞としての対格と動詞の直接目的語としての対格に大別されるが、本来的には副詞であり、行為の目的を表すものであったと思われる (in, ad, sub). ここから、他の副詞的用法も動詞の目的語としての用法も結果したと考えられる。


    2. 比較級と最上級
    これは副詞全般に言えることだが、-Ē 副詞と -TER 副詞以外の副詞が比較級や最上級を持つことはない。よって、-IM 副詞にもない。


    3. -IM => - Ē ?
    -IM 副詞は古い副詞なので、articulātim => articulātē, gravātim 「しぶしぶ」 => gravātē などのように、-ē 副詞などに取って代わられるものも出てくる。しかし、その場合もただ単に換置されたわけではなく、たとえば moderātim 「少しずつ」 => moderātē 「節度を持って」やarticulātim 「一節ごとに」=> articulātē 「はっきりと」のように、微妙に意味合いが変化しているので、「imはēに吸収された」などと片づけることはできない。しかし、発生的には -IM => -Ē, &c. なので、意味の異なりがあるとすれば、それも同じ順序で辿ることができるだろう。ただし、summātim 「表面的に」と summē「最も」のように、2つが併存しうる場合もわずかながらにある。以下、他の副詞接尾辞と関連を持つ -IM 副詞を私の語彙集で照合して数え上げてみる。これらの副詞を辞書で意味の違いを確認してみると面白いかもしれない。

    (/ē) — ARTICULĀT.im/ē, CITĀT.im/ē, CŌGITĀT.im/ē, FORTŪNĀT.im/ē, GRAVĀT.im/ē, MODERĀT.im/ē, ORDINĀT.im/ē, SĒPARĀT.im/ē, CERT.ātim/ē, PROPER.ātim/ē, RUSTIC.ātim/ē, CAUT.im/ē, CŌNFŪS.im/ē, CONIUNCT.im/ē, CONTEXT.im/ē, DĪRECT.im/ē, DISERT.im/ē, DISPERS.im/ē, EXPRESS.im/ē, EXQUĪSĪT.im/ē, INCĪS.im/ē, IUNCT.im/ē, MINŪT.im/ē, PERDIT.im/ē, PRESS.im/ē, RESTRICT.im/ē, STRICT.im/ē, SUBMISS.im/ē, ŪNIVERS.im/ē, ĒNIX.im/ē, URBĀN.ātim/ē [urbānus]; PROPR.ītim/iē [proprius] (/ter) — CELER.ātim/anter, CUNCT.im/anter, EXSULT.im/anter, DUBIT.ātim/anter, MODER.ātim/anter, PROPER.ātim/anter, UND.ātim/anter ; (/āliter) — GENER.ātim/āliter, REGIŌN.ātim/āliter (/ō) — FESTĪNĀT.im/ō, PROPERĀT.im/ō, DIRECT.im/ō, FURT.im/ō [furtum] ; (/per) — PAUXILL.ātim/isper [pauxillus] ; (/ā) — IUXT.im/ā

    こうして数えてみると、47/191例に上った。


    4. -IM 副詞の語基
    4.1. Deverbal:上の一覧からも分かるように、-IM 副詞の語基は i- 幹名詞である必要はない(むしろ、i- 幹名詞由来の-IM 副詞はpartim [pars] と fartim [fars] くらいではないかと)。それは主に動詞由来 (Deverbal) か名詞由来 (Desubstantival) である。動詞から派生する場合、prīvātim [prīvāre => prīvāt-(us) + -im] や statim [stāre => stat-(us) + -IM] のように、完了分詞幹に -im 接尾辞が付される。
    4.2. Desubstantival:名詞から派生する場合は generātim [genus (gener-) + -ĀTIM] や ōstiātim [ōstium + -ĀTIM] のように、形容詞接尾辞 -ĀTUS と -IM が合体した -ĀTIM 接尾辞が用いられる。また、cūriātim [cūriātus (cūria + -ĀTUS) + -IM] のように、-ātus を伴う形容詞に付されることもある(17例)。さらに、tribūtim [tribūtus + -IM] や furtim [furtum] のように、-ĀTUS を介さず名詞に直接 -IM が付される例もわずかながら確認される(9例)。他に、例外として virītim [vir (viri-) + -ITIM (-ITUS + -IM?)] と proprītim [proprius] の2つの副詞があるが、virītimは頻出語。
    4.3. Deadjectival:-IM 副詞は上述のように主として動詞か名詞に由来するのだが、summātim [summus], urbānātim [urbānus] のように、語基に -ĀTUS 以外の形容詞がとられることもある(12例)。そのなかには、さほど使用例は確認されないものの、所有形容詞を語基にとるものがあり、それで「流儀」が示されるのは面白い (tuātim 「君のやり方で」, suātim 「自分なりに」, meātim, nostrātim, vestrātim).
    4.4. その他:以上が -IM 副詞全体のシステムであるが、上記のいずれの規則にも当てはまらないものがいくつかあって、そのうちvicissim [vicis] , pedetem(p)tim [pes, tempo], (ad-/ex-) amussimなどは割と頻出である。istim [iste], illim [ille], cossim [cf. conquiniscere] などは、言及するのをためらうほどに稀である。最後に、enim, etenim も -IM 接尾辞を有するが、これは副詞というより接続詞である。


    【2013/07/22 14:42】 副詞 〔接尾辞〕 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1)




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    【2013/07/22 22:54】 URL | 兎狐 #- [ 編集]


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