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― 西洋古典原論 ―


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Author:兎狐
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    -pēgī? -tigī? (PANGO / TANGO)
    pangere と tangere の語幹変化はひとまず以下の通りに覚えておくのが良い。

    PANGO, pangere, pepigī, pāctus 「打ち込む」
    TANGO, tangere, tetigī, tāctus 「触る」

    完了幹は畳音し、完了分詞幹において幹母音 a は長音化する。ただし、それぞれの派生動詞の完了幹には注意が必要である。さて、ēg- と ig- のどちらが正当派に属する形であろうか。一見すると、-tingere の完了形 -tigī の方を推挙したくなる。-tingere は鼻音が挿入された現在幹であり、この鼻音を抜くと tig- になる。しかし、次の動詞の語幹変化を見ればそう短絡的には言えないことが判明する。

    FRANGO, frangere, frēgī, frāctus 「砕く」

    これら3動詞はいずれも現在幹が ang- で終わっている。ang- 動詞の語幹変化は、私の調べによると、[ang-, -ēg-, āct-] と [ang-, ānx-, ānct-] (angere, plangere) の二パターンが基本である。その根拠の詳細については割愛するが、たとえば agere, ēgī, āctus や legere, lēgī, lēctus といった語幹変化をその一端として挙げることができる(Lachmann’s Law)。この変化規則から言うと、-tangere の完了形 -tigī の方が特殊である。というのも、規則的に導けば *-tēgī が得られるからである。

    ところで、pangere の派生動詞には -pangere と -pingere の相違がある。すなわち、特定の接頭辞との組合せにおいてのみ、語中音節 (medial syllable) における母音弱化現象が起こる。このことは、 legere に -legere と -ligere の、 agere に -agere と -igere の相違があるように、特に珍しいことではない。他にも数え上げれば幾つかあるが、ここで言いたいのは、動詞 pingere との混同に注意が必要である、ということである。

    PINGO, pingere, pīnxī, pĭctus 「描く」

    この pingere の派生動詞 -pingere の現在幹は、pangere の派生動詞 -pingere のそれと全く同じである。それゆえ、未完了時制で使用される場合などでは文脈で判断する他ない。とはいえ、各々の意味の違いを把握していればそれほど難しいことではないだろう。

    さらに、pangere を辞書で引けば、pepigī, pānxī, pēgī の3つの完了形が載せられているはずである。辞書では特に頻度が示されるわけでもなく、どれに比重を置いて覚えればいいのかわからず途方にくれさせてくれる、初級者には有難迷惑そのものである。まず、もっともポピュラーなのは畳音幹の pepigī であり、この形で覚えるべきである。pānxī は angere や plangere の完了幹 ānx- に引っ張られたものと思われ、ほとんど目にすることのない形である。pēgī は pangere の派生動詞の完了形に引っ張られたものであるが、上述のことがきちんと押さえられていれば、この形に出会っても逡巡することはないだろう。



    【2013/10/06 02:37】 動詞 〔完了幹〕 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)




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